西都市・宮崎市・新富町・高鍋町の西都原古墳群、生目古墳群、蓮ヶ池横穴群、新田原古墳群、持田古墳群の保存状態のすばらしさや、古墳の規模や形の移り変わりによる豪族たちの栄枯盛衰をまとめたストーリーが、平成30年宮崎県で初めて日本遺産に認定されました。古墳時代当時の広大な古墳景観が現在に残され、また、多様な形の古墳を姿形が損なわれることなく見ることができるこれら南国宮崎の古墳景観は、全国的に貴重なものです。
エリアの紹介
- 西都原古墳群
- 「西都バスセンター」で下車 徒歩9分
- タクシー 4分
- 徒歩 40分
- 生目古墳群
- 「生目の杜運動公園バス停」又は「生目の杜遊古館バス停」で下車
- 蓮ヶ池横穴群
- 「蓮ヶ池バス停」で下車
- 徒歩 5分
- 新田原古墳群
- 「日向新富駅」で下車
- タクシー 20分
- 徒歩 110分
- 持田古墳群
- 「高鍋駅」で下車
- タクシー15分
- 徒歩65分又は「坂本バス停」で下車 徒歩20分
生目古墳群(4世紀)、西都原古墳群・持田古墳群(5世紀)、新田原古墳群(6世紀)、蓮ヶ池横穴墓群(6~7世紀)と、繁栄を極めた順に巡ると、南九州の豪族達の栄枯盛衰を感じることができ、副葬品や埴輪といった古墳からの出土品を鑑賞することで、古墳時代の生活を実感できます。また、多くの古墳があることで、女狭穂塚古墳に埋葬されているとされる木花咲耶姫の話を始め、古墳に関わる数々の神話や伝説、祭事などが生まれました。
取組
西都原古墳群
西都原古墳群は東西2.6km、南北4.2kmの範囲に300基以上が所在する全国屈指の大古墳群です。特徴は、古墳の形がよく残され木々も生い茂ることもなく、1400年以上前の古墳が作られた頃に最も近い景観が今も保たれていることです。中でもひときわ大きなのが女狭穂塚古墳と男狭穂塚古墳で、南九州の雄として、圧倒的な威容をたたえています。
生目古墳群
こんもりとした木立の中にたたずむ古墳と、ひときわ輝く前方後円墳の対比が興味深い古墳群です。この前方後円墳は、当時の姿に復元された、白い石で表面を覆ったものです。ここでは、悠久の時間を感じさせる、森と化した古墳と、当時の姿に復元された古墳が体感できます。
新田原古墳群
見渡す限りの広大な田畑の中に、鍵穴型の前方後円墳や丸い円墳、四角い方墳などが点在しています。後世の人々は、古墳の存在を壊さないよう、周辺を開墾してきました。古墳時代の人が作った古墳と、後生の人が生み出した田畑がともに存在する景観となっていて、人々の古墳への畏敬の念が感じられます。
蓮ヶ池横穴墓群
海辺に近い蓮の花の咲く池のほとりにある、日本列島最南端の横穴墓。堅い岩盤に横穴を掘って作った墓で、現在は、自然のままの森林となり、ひっそりとたたずむ景観になっています。
持田古墳群
台地に広がる田園風景の中に、多くの古墳が点在しています。古墳群の海に向かって舌状にのびる台地の先端には、乱掘された古墳に眠る人々の霊を慰めるために造られた「高鍋大師」が寄り添い、眼下には日向灘を望むことができます。